基礎及び床下の換気
木造住宅の耐久性を向上させるポイントは、木材の乾燥と通風を図ることです。
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ベタ基礎
鉄筋コンクリートのベタ基礎で立ち上がりを地盤面より40cm以上の高さを確保し、地盤面からの土気により湿気を押さえます。
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床下換気
土台と基礎との間に基礎パッキンを入れて土台周り全体で換気を行うことにより、通気性を良くして湿気がこもらないようにすることが重要です。
構造材
木造住宅の基本構造は、基礎、土台、柱、梁、筋違(スジカイ)の要素がら成り立っており、それらを緊結する構造金物が非常に重要になっております。
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土台
土台に使用する材料には、桧又は米ヒバを使用します。
住宅に用いる木材は耐腐朽性は勿論のこと、耐蟻性の高い物を選択することが建物を長持ちさせるための重要なポイントとなります。特に土台は、その環境から考えると、日本の大部分の地域において耐腐朽性・耐蟻性の高い樹種を選択することが重要です。 -
柱
柱は、大壁(洋間)の場合は、集成材の柱を使用し、真壁(和室)の場合は、乾燥した無垢の柱を使用します。
集成材の柱は、普通の柱に比べ曲がったり割れたりすることが非常に少ないのが特徴です。和室の柱(役柱)に無垢(本物の木)を使用するのは、ムク・ハウスの本物へのこだわりであり乾燥したものを使用することにより、柱の変形を最小限にとどめています。 -
ホールダウン金物
建物の出隅で土台と柱及び1階と2階との柱をホールダウン金物で緊結することが重要です。
ホールダウン金物とは、基礎と柱及び柱と柱を緊結する目的の金物で、住宅の大規模な耐震試験の結果ホールダウン金物を使用することにより非常に耐震力が向上することがわかりました。 -
梁
梁は、人工乾燥材または集成梁を使用し、梁の変形(たわみ、ねじれ)を最小限にとどめる必要があります。
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筋違(スジカイ)
筋違は、人工乾燥材又は集成材(LVL)を使用し、ねじれ、収縮を最小限にとどめる必要があります。
筋違とは、木造住宅では地震及び風圧に対する最も大切なものであり、筋違の入っている壁を耐力壁として設計されています。